2つのアプリが正直に使用時間を報告していながら、30分ずれることがあります。 Appleは、端末の中に残している生の使用ログからスクリーンタイムのレポートを作っています。そのログはどのサードパーティ製アプリにも読めません。iOSがブロックアプリに伝えるのは、使用時間のしきい値を超えたという事実だけで、誰が超えたのかも、走っている合計も伝えません。だからサードパーティの数字は、すべて再構成です。そこにバックグラウンド再生、合算された端末、集計の遅れが加われば、2つの数字はそれぞれ別の問いに対して正しくなります。
なぜアプリはAppleの数字をそのまま読めない?
Appleが意図的に読めなくしているからで、理由はプライバシーです。
制限したいアプリを選ぶとき、タップしているあの画面を描いているのはiOS自身です。その周りのアプリは外枠を描いているだけで、それ以上のことはしていません。返ってくるのは不透明なトークンの集まり、つまり、そのうちの1つがInstagramだと知らないまま「これらをブロックしてくれ」と言えるようにするための、意味のない取っ手です。トークンを名前やアイコンやアプリ別の分数に変える呼び出しは存在しません。
これはAppleのFamilyControlsとDeviceActivityの構造上の性質であって、アプリがこっそり破れるポリシーではありません。同時に、ブロックアプリがAppleのグラフを再現できない理由でもあります。Appleのデータを一度も見ていないからです。ブロックアプリはあなたを計測していません。iOSに、何かを知らせてくれと頼んでいるだけです。
「しきい値を超える」とは、実際どういうこと?
DeviceActivityはストップウォッチではなく、呼び鈴のように動きます。アプリは期間(たいていはあなたの1日)と、1つ以上のイベントを登録します。イベントの中身は要するに、選択したアプリがこの期間内でこれだけの使用時間に達したら起こしてくれ、というものです。iOSが見張っていて、どこかの時点で呼び返してくる。しきい値を超えました、と。
その呼び返しが、信号のすべてです。分の流れも、アプリ別の内訳も、何かを開いた時刻も入っていません。
だからサードパーティ製アプリの解像度は、いちばん小さいしきい値の幅と同じになります。ブロックアプリが23分と表示しているとき、そのアプリが本当に主張できるのは、ある目印を過ぎて、まだ次の目印には届いておらず、そこからこれだけの実時間が経った、に近い内容です。予算を回すには十分です。計測値ではありませんし、どんな技術でもそれを計測値には変えられません。
アプリを閉じてもカウントが戻らないのはなぜ?
iOSが期間ごとの累計で数えていて、1回ごとに数えていないからです。
アプリを閉じて、スマホを1時間机に置いて、また開く。カウンターは止まったところから続きます。このAPIの中には、1回分という概念がそもそも存在しません。あるのは、期間が終わるまで溜まり続けて、そこで空になるバケツだけです。
だから丁寧に作られたアプリは、1回あたりの上限をこのひと続きではなく予算のうちのひと区切りと表現します。あなたが消費しているのは累計のうちの一度分にあたる量で、その分がなくなるとしばらくブロックが立ち上がる。動きのほうは正しいのです。合わないのは、誰もが手を伸ばしてしまう語彙のほう、つまり「セッション」「1回」「今回」という言葉のほうです。
バックグラウンド再生も合計に入る?
かなりの頻度で入りますし、これが信じられない合計のほとんどを説明します。画面を消してポケットに入れたままPodcastや音楽アプリを再生していると、移動のあいだじゅうそのアプリに時間が積まれ続けます。通勤の電車での2時間が、そのまま「エンターテインメント」の2時間になる。Apple自身のレポートにも同じように含まれているので、サードパーティ製アプリが間違えたわけではありません。この端末で使用時間がどう数えられているか、という共通の性質です。
4時間スクロールしていたと結論づける前に、設定でカテゴリの内訳を開いて、移動中や歩いていた時間、眠っていた時間を引いてみてください。合計の見出しの数字のうち、どれだけが本当に注意を向けていた時間なのかは、思っているより小さいことが多いです。
触っていないのに合計が増えるのはなぜ?
**「デバイス間で共有」**です。「設定」>「スクリーンタイム」の中に、同じApple Accountでサインインしているすべての端末を1つのレポートにまとめるスイッチがあります。iPadでSafariを1時間使えば、それがスマホと同じ合計に入ります。
一方、iPhoneに入れたブロックアプリが反応しているのは、いま手の中にあるスマホだけです。Appleが3台を数えているあいだ、アプリは1台を数えている。そのずれは、そのままiPadで過ごした時間です。このスイッチ1つが、スクリーンタイムの中でいちばん多くの混乱を生んでいます。
今日の数字がころころ変わるのはなぜ?
どの数字もリアルタイムではないからです。Apple自身の数字も1日を通して更新され、夜のあいだに落ち着きます。だから今朝の途中経過を先週の確定値と比べると、いつもおかしく見えます。DeviceActivityの呼び返しも、メトロノームのようには届きません。iOSが拡張機能を起こすと決めたときに届きます。たいていはすぐですが、低電力モードのとき、端末が冷えているとき、システムがもっと急ぎだと判断した処理をしているときは遅れます。ウィジェットはさらにその上で、OSが管理する独自の更新枠で描き直されます。
ウィジェットとアプリと設定を同じ1分のうちに確認すれば、3つの違う数字が出てきます。明日になれば収束しています。

どの問いに、どの数字を使う?
| 問い | 使う数字 | 理由 |
|---|---|---|
| 自分は実際どれくらいスマホを見ている? | 設定にあるAppleの1日あたり平均 | 生の使用ログを読んでいる |
| どのアプリが時間を持っていっている? | Appleのアプリ別内訳 | ブロックアプリには不透明なトークンしか見えない |
| 先月より減っている? | Appleの週平均を、月どうしで比較 | 1日では消えるノイズを、傾向は越えていく |
| ロックまで予算はあとどれくらい? | ブロックアプリのカウンター | ブロックを起動するしきい値を持っているのはこちら |
| 今日は連続記録に数えられた? | ブロックアプリ | Appleはあなたのルールを追跡していない |
| いまのはちょうど23分だった? | どちらでもない | iPhone上のどれも、その問いには答えない |
表の下にあるルールはこうです。知るためにAppleのレポートを、決めるためにブロックアプリを使う。 片方はあとから読むスコアボード、もう片方はまだ試合中に働く調速機です。
「ブロックアプリが26分、設定が58分と出ていて、本気で不良品をつかまされたと思いました。そのあとで、行きの電車でずっとPodcastを流していたことと、iPadが同じレポートに入っていることを思い出したんです。どちらの数字も正常でした。別々の問いに答えていて、私はそのうちの片方しか聞いていなかった。」 — 智之(物流会社の配車担当・38歳)
では、ブロックアプリの数字は無意味?
いいえ。ここは逆に理解されがちなところです。ブロックアプリが推定していない唯一のものが実行です。しきい値を超えた瞬間にiOSがブロックをかける。この出来事は正確で、しかもシステムの階層で起きています。柔らかいのは、その中間にある見栄えのする数字のほう、つまり走っている合計、ウィジェットの表示、残り時間です。あれは燃料計であり、数パーセントずれた燃料計でもガソリンスタンドまでは連れていってくれます。エンジンが止まる瞬間に文句を言う人はいません。
だから、何に腹を立てる価値があるかも分かります。設定と食い違うグラフは想定内です。予算を突き抜けたのにブロックが立たないなら、そちらは本物の不具合です。
そして、本当に必要な精度がどれくらいかも見えてきます。欲しい精度より、ずっと低い。3時間40分と4時間10分の差は何も決めません。数週間単位の方向と、その時間が何と入れ替わったのかが本題です。正確な数字を追いかけるのは、たいてい、もっと難しいほうの問いから居心地よく逃げる方法になっています。本当は、代わりに何をしていたかったのか、という問いのほうです。
Unscrolはどう役立つ?
まず正直なところから。Appleの「スクリーンタイム」は無料で、すでにiPhoneに入っていて、あなたの使用状況について世界でいちばん正確な絵です。 時間がどこへ消えているかが知りたいだけなら、設定を開いて、ここで読むのをやめてください。「アプリ使用時間の制限」も「休止時間」も無料ですし、多くの人にとっては「休止時間」の時間帯だけで答えが全部そろいます。
Unscrolは、知っても何も変わらなかった場合のためのものです。同じスクリーンタイム関連フレームワークの上に作られたiPhoneとApple Watchのアプリで、ブロックはスワイプでどかせるオーバーレイではなくiOSが適用します。中心にあるのは自分で決める2つの数字、1日の合計(初期値45分)と1回あたりの上限(初期値5分)です。予算のうち一度分にあたる量を使うと、選んだアプリは15分ロック。1日の予算を全部使い切ると、翌日までロックされます。予算内に収まった日を連続記録が数えます。
ここまでの話が、このアプリの言葉づかいの理由です。使用時間はしきい値の通過から来ていて、iOSは期間ごとの累計で数える。だからUnscrolは、1回を秒単位で計ったふりをせずに予算のうちのひと区切りと言いますし、28種類のウィジェットは1日の残り予算をリアルタイムではなくOSの更新間隔に従って表示します。プライバシーの立場も約束ではなく構造の話です。iOSが渡すのは不透明なトークンだけなので、アプリは選んだアプリも、その名前も、アイコンも、アプリごとの使用時間も見ることができず、そのどれもUnscrolのサーバーには届きません。
2つの数字のまわりには、時間帯を決めてスケジュールできるシールド(途中でオフにするのはわざと遅く、呼吸のエクササイズと待ち時間があり、ボタン1つの解除ではありません)、1分間の振り返りであるこころの休憩、そして約117のチャレンジがあります。ダウンロードは無料で、無料版は同時に1つのチャレンジを進められます。プレミアムでは連続記録の保険が付き、枠が5つになります。このアプリは、数字であなたを叱ることはしません。壁を立てて、判断をあなたに返すだけです。
よくある質問
使用時間アプリの数字が、Appleのスクリーンタイムと合わないのはなぜですか?
測っているものが違うからです。Appleは端末の中に残している生の使用ログからレポートを作っていて、すべてのアプリとすべての分に手が届きます。サードパーティ製アプリは、そのログを一度も見られません。iOSが渡すのは不透明なトークンと、使用時間のしきい値を超えたという知らせだけです。たとえば、選んだアプリがこの期間内で5分に達した、という通知だけが届きます。アプリはその通過から合計を組み立て直しています。そこにバックグラウンド再生、「デバイス間で共有」で合算された端末、集計の遅れが加われば、どちらも正しいまま数十分ずれます。
iPhoneのサードパーティ製スクリーンタイムアプリは、どれくらい正確ですか?
自分が制御している部分については正確で、表示している数字については概算です。AppleのFamilyControlsとDeviceActivityは、プライバシー上の理由からアプリの正体と秒単位の合計をサードパーティに意図的に渡しません。だからブロックアプリは、しきい値を超えたことは分かっても、走っている合計は持っていません。制限を確実に効かせるにはそれで十分です。超えた瞬間にブロックをかけるのはiOS自身だからです。正確な使用レポートを出すには足りません。ブロックアプリの分数は燃料計、Appleの設定のレポートは計測値として読んでください。
バックグラウンド再生もiPhoneのスクリーンタイムに含まれますか?
含まれることが多く、これが合計を信じられなくする最大の原因です。画面を消してポケットに入れたままPodcastや音楽アプリを再生していると、通勤のあいだじゅうそのアプリに時間が積まれ続けます。多くの人の「エンターテインメント」が、実は移動時間で埋まっているのはそのためです。Apple自身のレポートにも同じように含まれるので、サードパーティ製アプリの不具合ではありません。大きな数字に反応する前に、設定でカテゴリの内訳を開き、移動中、歩行中、料理中、就寝中だった時間帯を頭の中で引いてみてください。
結局、どのスクリーンタイムの数字を信じればいいですか?
知るためにはAppleの設定のレポートを、決めるためにはブロックアプリのカウンターを使ってください。どれくらい使っていて、どこに消えているのかを知りたいなら、Appleの1日あたりの平均とアプリ別の内訳が、その端末で手に入る最良のデータです。しかも1日を見比べるより、今月の週平均と先月の週平均を比べるほうがはるかに意味があります。アプリがロックされるまでの残りを知りたいなら、支配しているのはブロックアプリの数字です。Appleのものを含め、iPhone上のどの数字も分単位で読むべきではありません。